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ナパ・ヴァレーのライフスタイル

Napa Valleyのご紹介

ナパ・ヴァレーとソノマで究極のワイナリー・スタイルを味わう至福。太陽がまだ姿を現さない早朝のナパ・ヴァレー、私が乗った気球は曙の空に向かって上昇を続けています。マヤカマス山脈とヴァカ山脈に挟まれたナパ盆地は、南のパブロ湾からの霧にうっすらと覆われていました。見渡す限りぶどう畑が続くワインカントリーをゆっくりと、そして、時々「ゴゥーゴゥー」と音を立てバルーンは畑と瀟洒なワイナリーの上空を漂っています。爽やかな空気を思いっきり吸うと、「さあ!朝ですよ、そろそろぶどうたちも起きて元気に成長してね!そして美味しいワインになってね」と声をかけたくなるような、純粋な気持ちになります。ぶどうの贈り物のオゾンをいっぱい吸って、小一時間の空の旅が終わりホテルに戻ると、朝食が用意されています。体がオゾンに洗われるとコーヒーも牛乳もベーグルもこれほどおいしく感じることをはじめて知りました。そして朝のスパークリングも最高!!

ナパ・ヴァレーにようこそ
サンフランシスコ空港から乗りこんだリムジンはハイウェイ101を目指し、北に向かって走り出しました。ゴールデン・ゲート・ブリッジ(金門橋)を過ぎ、さらに1時間ほど走るとソノマとナパの分岐点に差し掛かります。ここで、車はライトターン、ナパに向かいます。途中、ロス・カーネロスに差し掛かり、最初に目に入るのが、丘の上の瀟洒なワイナリーです。シャンパーニュのメーカーがフランスと同じスタイルのシャトーを建てスパークリングワインを造っています。さっそく、ちょっと寄ってみることにしましょう。テラスに陣取り、「ナパ・ヴァレーへの第一歩はスパークリングから」とお洒落なひと時を過ごします。
喉をうるおして、もうひと走りすると国道29号線の表示が出てきます。ワインカントリーの楽しみは国道29号線とそれに並行して走るシルヴァラード沿いにあるワイナリー訪問です。300近くあるワイナリーのほとんどが訪問者に無料で試飲ワインを提供し、醸造所の案内をしてくれます。「2006年、2007年はカベルネ・ソーヴィニョンが最高の年です。カシスやブラック・ベリーの香、まろやかなタンニン、ボリュームのある味わい。これが、ナパの特徴ですよ。シャルドネはどうですか?エステート・ボトルの味は最高でしょう。ナパのワインは世界一ですよ」などと、ぶどうの様子から、製造方法まで丁寧な説明を直接聞きながらグラスを口に運ぶと豊潤な味わいが広がり、カリフォルニアの太陽がグラスに詰まっているのを実感できます。
その後は、ワインと美味しい料理を求め、アメリカ中からグルメが集うレストランに向かってください。アメリカで一番のグルメの街は、ナパ・ヴァレーとだれもが認めるほど、たくさんの素敵なレストランがあります。最近話題の「ゴー・フィッシュ」は名前の通り、お魚の専門店です。ナパ在住30年という、日本の鮨職人がアメリカ各地からワインと料理を楽しみに集まるセレブ にお寿司を握っている姿も嬉しいです。日本人の活躍の話では、ヒロ・ソネを忘れてはいけません。彼はまだ、ナパ・ヴァレーがそれほど有名でなかった頃からワインの中心地セント・ヘレナでフレンチ・レストラン「テラ」を始め、一躍有名になりました。そして、ナパ・ヴァレーでは「フレンチ・ランドリー」を抜きにはグルメを語れません。繊細な料理でありながらも毎回驚きを与えてくれる、天才シェフ、トーマス・ケラー氏の料理とナパやソノマの最高のワインを堪能しながら、ワインの話をするのが私の至福の時です。

ゴルフとサイクリング、そしてスパ
ナパ・ヴァレーのライフスタイルはワインと料理だけではありません。自慢の自転車で、ぶどう畑の中を走りぬけるサイクリストに良く出会います。途中、ワイナリーに寄って、ワインをテイスティングしてまた、次のワイナリーへと。サイクリストが多く集まるのもワインカントリーの魅力のせいでしょう。ゴルフ・ファンにとってもナパ・ヴァレーは外せません。ゴルフ場が併設しているシルヴァラード・リゾートは勿論のこと、どのホテルからもゴルフ場へのアクセスは便利です。午前中はゴルフ、午後からはワイナリー巡りと素敵なレストランでお食事、という贅沢もここでは気楽に楽しめます。女性にはスパをお勧めします。ほとんどのホテルにプールやフィットネス、スパの施設があります。ナパ・ヴァレーの北の町、カリストガはスパと温泉で有名。マッド・バスに入り、アロマ・マッサージをしてもらうと、日ごろのストレスが一掃されてしまいます。

“ソノマ”は「カリフォルニアワインの父」のカントリー
カリストガを越え、西に向かうと、カリフォルニアワインの発祥地、ソノマに着きます。牛や羊が日向ぼっこをしている隣にぶどう畑が広がる、のどかな風景と田舎の素朴さが残るソノマはナパ・ヴァレーとは違った一面を見せてくれるワインカントリーです。
また、ソノマはカリフォルニア最初のワイナリーが建てられた歴史的にも貴重な土地です。ハンガリー出身のアゴストン・ハラジーがヨーロッパからぶどう品種を300種類も移植し、1857年「美しい眺め」という意味のブエナ・ヴィスタ・ワイナリーを創設しました。彼の功績は今なお語り継がれ、「カリフォルニアワインの父」としてその努力と勇気を称えています。
最近のソノマはブルゴーニュワインの愛好者から注目を集めています。その理由は太平洋に近く、涼しい海風がぶどう畑を覆うため、上品なピノ・ノワールが造られるからです。このピノ・ノワールだけのイベントが毎年行われています。ホスピス・オブ・ソノマ・オークションというチャリティー・イベントで、ピノ・ノワールを樽からテイスティングし、自分の好きなワインを競売で買うことができます。そして、オークションの売り上げは地元の病院に寄付されます。
勿論、ソノマでも主役は「ワインとグルメ」です。西部劇時代の街並みが残っている、ヒールスバーグの街にはレトロなお店が並び、懐かしいアメリカンスタイルの料理から、フュージョン・キュジーンまで色々なレストランが迎えてくれます。ゴルフも忘れてはなりません。数年前、仕事で訪れた折、ゴルフコースが併設されているホテルに泊まりました。早朝のひんやりとした空気を思い切り吸いながら豪快にゴルフを楽しみ、その後はワイナリーに向かいます。こんな贅沢な楽しみができるのもワインカントリーならではのことです。

最高のワイン・イベントはナパ・ヴァレー・ワイン・オークション
2008年6月5日からの4日間、28回目のナパ・ヴァレー・ワイン・オークションに参加しました。このイベントは生産者とワイン愛好者が一体となりそろそろ実をつけ始めたナパ・ヴァレーのぶどう畑に活気をもたらします。その時の興奮を再現します。
初日はキック・オフ・パーティ。ナパ・ヴァレーに集結したワイン愛好家は300ものワイナリーが加盟するナパ・ヴァレー・ヴィントナーズ協会が主催する、テイスティングやピクニック、そして夜のディナーに招待されます。例えば、ケークブレッド、ジョセフ・ヘルプス・ヴィンヤード、シュラムスバーグ、DZ、そしてシルバー・オーク・セラー共同の“The Napa Five”はBBQディナー、“Bubble Ball”と名付けたドメーン・シャンドンはディナーとダンスのパーティと、あちらこちらで楽しい企画が盛りだくさんです。翌日はバレル・オークションです。セント・ヘレナの町の広場で、「フレンチ・ランドリー」の料理や、「ゴー・フィッシュ」の日本人シェフが握るお寿司など60種以上の料理や地元のチーズ、ハムをつまみながら、ワイナリーが提供する150種のワインを楽しむ、ナパ・スタイルのピクニックランチが夕方まで続きます。
そして最終日のメインイベントはチャリティー・ライブ・オークション。メドウッド・リゾート・ホテルのゴルフコースを借り切ってオークション会場となります。フェアウェイにテントを張り、ディナー・テーブルとオークションの舞台が設えられています。オークションが始まると次々とオークショネイヤーによってテンポよく44のロットは落札されていきます。約1000名の合衆国各地から集まった参加者は料理とワインを満喫しながら、オークションを楽しみます。

一年中訪ねたいナパ・ヴァレーとソノマ
ワインカントリーの楽しみは一年中続きます。ぶどうが静かな眠りについている2月中旬は真黄色のマスタードの花が一面を覆うナパ・ヴァレーの早春のぶどう畑を見てください。感激で釘付けになってしまいます。シーズンの夏や収穫の秋の賑やかな季節だけでなく1年を通して訪れたい大好きなワイン産地となることまちがいありません。この20年間、毎年1~2回、ナパやソノマを訪問し、ワインとグルメだけでなく、観光、ショッピング、ゴルフにスパ、飽きることの無い“ワインカントリー”を満喫しています。皆様もカリフォルニアのワインカントリーの醍醐味を経験してください。 (Yumi Tanabe)