90 PLUS WINE CLUB ワインディナー
2012年2月18日 @ Mr. Stamps
90 PLUS WINE CLUBのアドバイザー 磧本修二氏が選んだクラブのワインとお食事を会員の皆様と楽しみました。
フランスで料理の腕を磨き、日本のソムリエ第一人者であられる磧本氏のお話はいつもながら大変ためになりました。
<ワイン> ペジュ・プロヴィンス・ワイナリー 2010 ソーヴィニヨン・ブラン
エイドリアン・フォグ
2008 オッペンランダー・ヴィンヤード・ピノ・ノアール
フローラ・スプリングス・ワイナリー
2008 トリロジー・ナパ・ヴァレー・レッド・ワイン
<お食事> ホワイトアスパラガスのトリフバターソース
真鯛のカルパッチョ
スープ(カリフラワーと蛤のクリームスープ)
ブリのグリエ
子羊のパイ包み焼きマリア・カラス風
アフォゲート (アイスクリームにコーヒーをかけたデザート)
コーヒー
磧本さんがフランスで修行していたレストランで教えてもらった特別な料理、マリア・カラス風子羊のパイ包み焼きは、大食いで有名だったオペラ歌手のマリア・カラスにちなんで作られたもの。突然の来店に、咄嗟の対応で量を多くするために、フォアグラを真ん中にいれた包み焼きを用意。その後その料理はマリア・カラスの名前をいれ、メニューに加わったそうです。
2種類のソーヴィニヨン・ブランを比べてみました。ペジュのソーヴィニヨン・ブランは酸味と果汁味が溶け合い、それがバランス良く口の中で広がり、心地良いフルーツ味が出ています。ほど良い酸味がすっきり感を与えて、後口に軽い渋みもあり食事に合わせやすいです。一方ソマーストンの2009ソーヴィニヨン・ブランは6ケ月樽に寝かしてあるため、果実味の中に複雑なあじわいが出て、そして後口にスパイシーな風味を感じさせながらスッキリした余韻となっています。
〜磧本氏ノート〜
■ ペジュ・ソーヴィニヨン・ブランとホワイトアスパラガスのトリフバターソース
軽やかであるがフレッシュな柑橘系フルーツをイメージするような酸味と果実味がさわやかであり、ホワイトアスパラの香高き風味とやさしい味わいでやさしいワインと合うようです。
■ ペジュ・ソーヴィニヨン・ブランと真鯛のカルパッチョ、スープ
海の香やソフトな酸味が感じられ、それに魚介類のコード風と蛤のなめらかなスープにソーヴィニヨン・ブランの味わいと香がマッチします。
■ エイドリアン・フォグ・ピノ・ノアールとブリのグリエ
グリルの油味とバルサミコのソースに、白より赤のピノ・ノアールが良いです。料理もワインも生き生きとしてきます。魚もソースにより、白ではなく赤とマッチするものもあります。
■ フローラ・レッド・ワインと子羊のパイ包み焼き
しっかりとした味付けの子羊肉でソースもコクがあります。深みのある味わいでフォアグラが入ることにより品性があるので、バランスの良いトリロジーとなります。
磧本 修二
料理人として渡仏中にワインと出会い、ソムリエに転向。東京会館で修行後、1976年に日本のワインレストランの草分け「Mr. STAMP’s」に参画。
オーナー・ソムリエ。